【最新】今、オーストラリアワインが熱い理由
フランスやイタリアのワインは伝統と格付けに支えられています。一方、オーストラリアは「新世界ワイン」として、自由な発想と革新的な技術で世界をリードしています。
- 多様なテロワール:65以上の産地、100種以上のブドウ品種
- 古代土壌:世界最古級の地質が生む独特のミネラル感
- 革新性:冷涼気候産地の開拓、自然派やサステナブル栽培の広がり
🍇 歴史の流れ
- パイオニア時代(18〜19世紀):ヨーロッパから持ち込まれた穂木が基盤に
- 酒精強化ワイン時代(1900〜1940年代):ラザグレン・マスカットなどが人気
- ルネサンス(1940〜60年代):テーブルワイン文化の芽生え
- 黄金時代(1960年代〜現在):冷涼産地の発展、世界的評価の獲得
🏞 注目すべき産地
- バロッサ・ヴァレー:世界最古級のシラーズ古木。力強さとスパイス感はローヌを想起
- マーガレット・リヴァー:シャルドネやカベルネが秀逸。ブルゴーニュやボルドー好きに響く
- ヤラ・ヴァレー:ピノ・ノワールやスパークリング。繊細さはシャンパーニュや北イタリアを連想
- クナワラ:テラロッサ土壌が生む熟成向きカベルネ。ボルドー愛好家必見
🍷 品種とスタイル
- シラーズ:オーストラリアの象徴。果実味豊かで幅広いスタイル
- リースリング:冷涼産地で世界トップクラス。長期熟成可能
- セミヨン:ハンター・ヴァレーの樽不使用タイプは20年以上熟成可能
- シャルドネ:1980年代の濃厚スタイルから、現在はエレガントで引き締まった表現へ進化
- ピノ・ノワール:冷涼気候の魅力を最大限に発揮。繊細で食事に寄り添う
🥂 ペアリングの提案
- シラーズ × ジビエやスパイス料理
- シャルドネ × 魚介のグリルやクリーム系パスタ
- リースリング × 和食(刺身、天ぷら)
- ピノ・ノワール × 軽めのイタリアンやお寿司
今、オーストラリアワインが面白い理由
①ナチュラルワインが熱い:オーストラリアの南オーストラリア州にバスケットレンジというナチュラルなワイン造りを手掛けている生産者がいます。それらの生産者からオーストラリア国内でもナチュラルなワイン造りを行う生産者が増えており、今、ナチュラルワインを造る産地として注目を集めています。
②多様なブドウ品種:伝統国では、国際品種が中心で栽培・醸造されていますが、オーストラリアワインは、シラーズという有名なブドウ品種を中心に、多種多様な品種が栽培されています。最近は、地球温暖化の現象で気候にも変化があり、イタリア品種がオーストラリア国内でも広がっています。ネッビオーロ、ネロダーヴォラ、アリアニコ、サンジョヴェーゼ、フィアーノ、グレコ、ペコリーノ、イタリアワインをご存知の方であれば、なじみのある品種ばかり。このような多彩な品種がオーストラリアワインを面白くしてくれる一つの理由になります。
